イギリスの窓は庭を見るための額縁です

イギリス人は日本人同様に庭が大好きです。庭を楽しむポイントとして、窓とカーテンが大きな役割を担っています。部屋の中から庭を観賞する時、カーテンで仕切られた空間は壁に掛けた絵画のように立派です。日本のカーテンは、多くの場合が「ブラインド」の役割で使われています。外から室内が見えないよう「遮る」ことが目的です。

 

味気なくて残念な使い方。イギリスでは、長さや柄の違うカーテンを、あえてバラバラにして使用します。一つの窓に違う色のカーテンを掛けることも珍しくありません。カーテンと窓枠は、庭を見るための額縁です。ブラインドのように「機能」のために使うのではなく、「飾りもの」として存在感を示しています。

 

日本にも似たような発想がありました。「障子」や「雪見格子」などはイギリスのカーテン同様、庭を眺めるために考えられたアイデアです。部屋の中に居ながら四季の美しさ、変化を感じるのもオシャレ。マイホームは北欧風の輸入住宅ですが、イギリスの窓を参考にして、小さい窓から眺める景色を演出して楽しんでいます。