その土地ならではの特徴を活かす

私が印象に残っているのは、ノルウェーに滞在していた期間中に住んでいた家です。その家の特徴といえば、何といっても不思議な屋根にあります。ノルウェーの気候といえば、夏は暑くで冬は寒いというものです。そのような厳しさの中でも生きていかなければならないという厳しさがあることも事実です。

 

「草屋根」と呼ばれる屋根のつくりは、決して日本の家屋では見ることができません。森林資源が豊富なノルウェーであればこその発想かもしれません。屋根の上には多くの草が生い茂っているのです。そのおかげで夏場の厳しい暑さも凌ぐことができます。

 

植物が太陽光線をブロックしてくれます。また、冬場には、断熱材の役割を果たし、家の中の寒さを和らげています。屋根の上に植物を育てるということは、日本ではまず考えられないことですが、ノルウェーならではの取り組みといえるのかもしれません。屋根の上で植物を育てることで、外観は何とも異様な光景となりますが、暮らしという観点からは重要です。この経験を活かし日本で注文住宅を建てるときは省エネ住宅に住みたいです。